2022-01-13 無題 変想 春。空の高みで鳴く鳥を探して走っていたら道を踏み外した。夏。足元に目を落とすと短いがとても濃い影が落ちている。秋。徐々に光を失う琥珀色の夕日に背を向けるとひょろりとした力なき巨人が仰向けに横たわっている。冬。牡丹雪の中傘を閉じて歩く自分自身が灰色の影。