短句:夜の街:2011年05月31日
月も星もなく
街の灯りを受けて真の闇を知らぬ夜空
あふれるは 人とゴミとたわいのない会話
地下鉄のシートに座る人達は鞄を抱えているけれど、
心に何を抱えているの?
住めば都というけれど
都になじめぬ我は?
されど、運命が我をここに導いた。
生き抜くために、今夜も、明日も、その先も。
夢よ
せめて眠りの中だけでも
星々の光を浴びせておくれ
遠く離れたあの場所で
凍るような空気の中
輝いていた星達の光を。