小料理屋さつきの天井裏

「小料理屋さつき」では扱わない小ネタとかmixiからの転載等。

2013-03-08:知らせない贈り物

 両親に感謝していることのひとつに、大人が読むような本等を、子供の頃の自分に目を通すことを許してくれたことだ。FOCUS と、毎日新聞社刊の「一億人の昭和史」、双方に出てくる写真は、その写真に添えられた記事はさておき、衝撃的だった。子供なりのノーミソでそれらの写真に ついて考えた。不健全なものも中にはあったろうが、両親は、自分が当時で言う所の「非行」に走らないだろうと信じてくれたのかも知れない。

 それらは、ある意味両親からの「知らせない贈り物」だったと思う。自分がああいうものを読むことで、大人になるということは色々大変なんだゾ、と 遠回しに警鐘を鳴らしていたのかも知れない。無論、色々と話をしたり、しかられたりしはした。それとは別に、もっと大きな世界を見せてくれたのだと思う。

 自分が好奇心を沢山持って生まれたことを、幼い頃から理解してくれたこと、見守ってくれたことを感謝している。自分に子供が居ないため、そうやって学んだ「知らせない贈り物」を自分がそっと置いておくことは出来ない。

 それだから、こうやってネットの片隅に書き置くのだろうか。