小料理屋さつきの天井裏

「小料理屋さつき」では扱わない小ネタとかmixiからの転載等。

ホーム

人生とは トンネルの中なのか トンネルに入るまでなのか 守られているのか 守られていないのか でもいつか、ひとり、ホームに立たなければならない 行き先が分からぬ片道切符を持って 黒いウールのロングコートを着て ちらつく 雪の中

三月

三月 ひばり 空高く先月 頬を削った風は今はやさしく肩をなでていく 三月 ひばり 空高く それよりも 高く 君は 君は 君は

坂道をのぼって

坂道をのぼって 綺麗な塀の家 曲がれば あなたが住む 家がある でも僕は 曲がらない やっぱり 今日も 曲がれない 僕は まっすぐ 僕の家に帰る あなたの家の チャイム鳴らして 大好きだって 言えたらいいのに 大好きだって 言えたら幸せ でも僕は 言えなかっ…

ふゆずずめ

ふくらすずめ ふゆすずめ 米がほしいか こっちゃこいこい 青菜はまだぞ 春はまだぞ あそこにおらるる 雪だるま まだまだ軒先 いそうろう 餅をおひとつ 上げたいが 御身が消えるを 嫌がって ふくらすずめ ふゆずずめ 汝らだけが こっちゃくる

無題

春。空の高みで鳴く鳥を探して走っていたら道を踏み外した。夏。足元に目を落とすと短いがとても濃い影が落ちている。秋。徐々に光を失う琥珀色の夕日に背を向けるとひょろりとした力なき巨人が仰向けに横たわっている。冬。牡丹雪の中傘を閉じて歩く自分自…

憧れの語らい

互いの愛盃を持ち寄りて同じ酒を飲む。 飲みつつ皆の愛盃の姿形を楽しみ、また会話を楽しむ。 口に付ける盃は違えども飲む酒は同じ。 同輩、異盃、同酒。愛すべきこの時間。 せめて空が白む迄。------------------------------------------------- Twitterの…

ifの自分

もう一度ガラス細工をと願う気持ちがあって、何より胸にある想いの熱量がたまらなくて、しばし迷ったけれど伝えた事があります。 でも今度は自分の手の中から「ガラス細工にしたかったガラス棒」が床に落ち砕けてしまいました。 その事で何年も悲しみ苦しみ…

旅の途中で

今夜パンを分け合う人明日は旅路に戻る10日もすれば消息もわからずひと月もすれば記憶も薄れ1年後は互いが生きているかも分からない ────────────────── Twitterへのpost。ちょっと気に入ったので備忘録的に。

今は

幸せは春のように いいえ いいえ 残雪をあっというまに溶かす春の残酷さよ 幸せを求めて山を越えていきたい いいえ いいえ もう自分の足はなえてしまっているから 自分の掌には 灰さえ残っていない 情け容赦ない 時の風の強さの前には為す術も無く 消えた蝋…

泣き言

個人宛のメッセージ等なら書く事ができるのですが、Twitterやblogの記事を書く気力が段々無くなってきている事が寂しく、辛く、悲しく思っています。 確かに30~40代で社会に対して思う事は大抵のことはblogに書いたかなぁとも思いますし、精神病の事は多く…

遠い昔、美文の織り手。

個人特定を避ける為ちょっとボカして書きます。 自分が学生時代、地毛が黒系の髪ではない学生さんがいました。自分も「あらまあ。さておき綺麗だなあ。遺伝かな?」とか思っていました。他の生徒も同じように感じていたのかも知れません。 自分が卒業間近な…

尾形光琳 紅白梅図

年を重ねた関節のような幹 それでも毎年梅は咲く 年経てもかわらぬ心という枝の先に 二本の間を流れる川は かつての思い出か もうあの頃に戻れない現実か 咲けども香りは 川が呼ぶ風が散らしてしまう 時は残酷で いつしか川は昏く 幹は影をまとい それでも毎…

早朝の自転車

毎朝、ギコギコギシギシと音をたてて、新聞配達らしい自転車がアパートの前を通っていく。「油を差してあげたいなあ」と思ったりする。 でもさっきふと「夜中に自転車がふっと角から出てきたら怖いよなぁ。あえてギコギコギシギシとさせて自転車が近づいてい…

祈り

Twitterのpostから。 「ひとりでも多くの人が、清潔な水と美味しく温かい料理とオヤツを家族や親しい方と楽しめますように」というのをよく願い、postしていますが、「ひとりでも多くの人が清潔な寝具で生命の心配なく大切な方と寄り添って眠ることが出来ま…

雑句

つきあかり たずぬる庇も いまはなく時のあらし わが手指 波を刻むる冬の夜 夜具重ねども なお

静かに。

川底の平たい石のように。 柳の枝のように。 海沿いの松の木のように。 寺院の庭の苔のように。 ただただ、黙々と。静かに。

夢の中で

睡眠時に見る夢。自分にとって最高のエンターテイメント。無料で超絶没入感を得られる。欠点はシナリオの展開が必ずしも良いものになるのか分からない事とキャスティングが不明、夜のシーンばかり、起きると内容を段々忘れていってしまう事などなど。 占いは…

替え歌 / COVID-19との生活、気を緩めずに

Twitterにpostしたのですが、ログの奥へ行ってしまうと探しづらいのでこちらにちょこちょこっと。少し修正いれてます。 ----------------- マスクはN95のやつがいい こまめにうがいと手を洗い 外では無口なままでいい 人とは距離を開けるといい (自宅で)し…

ヴェネチア

ヴェネチア。 様々な人々と物と金貨が行き交う都。 日の光を受けてきらめく錦に香料、様々な細工に宝石。 東西の知識とささやき。 男達は名誉と富を求めて海へ乗り出し、 女達は帰港した彼らを抱きしめる。 運河に響く鐘の音。 黄金の獅子の旗。 ああ、ヴェ…

無題

ノイズ。 物事はたまに「ハァイ!」という挨拶をしてから訪れる事もあるけれど、スワッティング時のように御挨拶抜きで扉を蹴破りいきなりごついブーツと銃口で襲いかかってくる。 OMGで済むならいいけれど、大抵は心身へ傷を残していく。酷ければPTSD、そう…

イタリア! イタリア!

COVID-19(新型コロナウイルスという表記よりも自分はこの表現をとります)が世界中に広げた不安、悲しみ、動揺、混乱が早く落ち着きますようにと祈る日々です。 ヨーロッパ、とりわけイタリアに心を深く寄せている自分は、イタリアからもたらされるニュース…

冬だけども

ひとたび巣立てば 子育てのため帰らぬ限り 帰る場所なき燕の悲しさよ 波にもまれて 浜辺に着くが幸せか 漂い続くが幸せか ままならぬ南洋の種子の不安さよ

愛と憎しみと

ウィキペディアをふらふらしていて、「サンフランシスコ講和会議において、セイロン代表として会議に出席していたジュニウス・リチャード・ジャヤワルダナ蔵相(後、スリランカ第2代大統領)は「憎悪は憎悪によって止むことはなく、愛によって止む」という仏…

星座

恋愛をガラス細工と言っていた人がいる。 後々その恋は終わってしまいガラス細工は床に砕け散った。 だけど、床に散ったガラスの破片は星になり、星座となった。 ギリシャ神話を題材にして天の星座ができたように、床に散った恋の星座は当時の思い出の幾つか…

国語に思うこと

風呂に入ると色々な事を思いつきます。何故かは分かりませんが。 昨日は「国語の授業も英語のリーダーとグラマーのように二つに分かれていた方がいいかな」と考えていました。 「国文法=文法、筆記中心としたコマ」と「読解=文章を読んで感じたり考える事…

両親の喪失。悲しみ。でも、泣きながら生きていく。

パートナーを亡くされた方からのご質問に回答しました。 パートナーの方はガンの治療中だったのですが、身体症状が急に悪くなり等々とありました。 シチュエーションが自分の母を亡くした時の事と重なるところもあって、書かずにはいられませんでした。 グリ…

生と死

もっと生きていたかった。 ゲームをしたりネットで色々見たり、映画やアニメだって見たかった。 本ももっと読みたかった。 目が光を捕らえなくなった。その後言葉を発することができなくなって、耳が聞こえなくなり、音もわからなくなった。 死が近づいてい…

終活万博(あくまで個人的妄想)

誰しも死を逃れることはできない。 かつては「姥捨て山」という考えがあったが、子供世帯と縁が薄くなった現在、誰が死という山に自分を捨ててくれるのか。ならば自分で死という山へ登って行くしかないのではないだろうか。 そして、死の山にはどのようなも…

自分にとっての「2018/06/18 大阪震度6強地震」覚え書き

・眠りが浅かったせいか、パッと目覚め本能的に足許の本棚にしがみつき支えた。もう一つの本棚は安定性があるので文庫本が少々倒れただけ。年代物のパソコンラック上に飾った観音様のお写真前に、お茶の小さなコップと線香立てを置いていたのだが、それが倒…

幽体メイドと依存症と介護ロボット

VRゲーどころか、ジャックインしてるみたいなヘンテコな夢を見たりする自分。 見ていた夢の内容はもう忘れているのですが、その後考えたりした事を個人的に書き留めておきたくて、あと、今日は震度6強の地震があった日で、余震……また同じ強度の地震が来ない…